公営ギャンブルの中でも存在感が薄くなりがちなのが競輪です。
競馬や競艇に比べると認知度も規模も小さく感じている人が多いですが、魅力は他のギャンブルよりも高いと言えます。
競輪ほど戦法を読むことが楽しく、おもしろく、そして奥深いものは無いのです。
基本1人で競争する競馬や競艇と違い、競輪はラインと呼ばれる協力関係が重要になります。
このラインの戦法を読み、競輪選手の人間関係を読み、レースを的中させるのが醍醐味でしょう。
ここでは競輪の戦法や選手の駆け引きのいろはを、徹底的にガイドして行きたいと思います。
競輪の魅力は戦法にあり!
競輪は自転車で順位を競い合うレースです。
競馬や競艇と比べると地味に感じるかもしれませんが、競輪選手のトップスピードは時速70キロを超えるのです。
バイクが走っているスピードと変わらない速度で繰り広げられるレースは白熱必至でしょう。
そんな迫力とスピード感満載の競輪の醍醐味と言えば、戦法を読むことです。
競馬や競艇とは比べ物にならないほど奥深い戦法があり、それを予測するのは非常に楽しいのです。
まず、競輪には他とは決定的に違う点があります。
それはラインと呼ばれるチームを作り、レースの終盤までお互いに協力し合う点です。
自分の脚力で走る競輪では、先行すると風の抵抗を強く受けてしまいすぐに疲労し切ってしまいます。
そこで考え出されたのがラインという仕組みで、先行している選手の後ろを走ることで風の抵抗を弱めるのです。
全員がそれぞれ1位を目指しつつ、途中までは協力して他の相手を出し抜くタイミングを伺っています。
協力するのは同じ競輪場の仲間であったり、師匠と弟子の関係であったり、子供が生まれた選手を応援したりという要素もあるでしょう。
誰が協力し合うか、選手の人間関係や特徴も予測の一部に含まれるのが醍醐味です。
このように各自が単独で勝利を目指している中で、ラインという協力体制が生まれるのが競輪ならではと言えます。
ラインの戦法を読み、1位を予測するのが競輪の奥深さであり魅力なのです。
選手同士の駆け引きがおもしろい!
ラインの戦法とは別に、「先行型」「追込み型」「捲り型」の3タイプが存在します。
先行型はトップを走りながら逃げ切りを狙う戦法です。
捲り型は最終盤に一気に加速してゴールを奪い取る戦法。
こうした戦法は競馬や競艇にも良くあるものですが、競輪にはラインの戦法があるのです。
ラインという協力関係の中で、いつ追込みを掛けるのか、いつ捲りを狙うのか、そんな選手同士の駆け引きが行われます。
さらに、選手同士の人間関係が親密であれば、誰かを助けるためにあえて先行することもあるでしょう。
ライン同士の駆け引きだけでなく、同じラインの中でも駆け引きされるのも見所です。
選手がいつ勝負を仕掛けるのかドキドキしながら観戦する様子は、短編映画を見ているような興奮を味わえるでしょう。
先行で逃げ切るのか、追込みで逆転するのか、ライン同士の駆け引きで捲りを行うのか、選手同士の駆け引きはとても奥深いのです。
戦略的な協力関係が熱い!
前述したように競輪では複数人が協力し合ってラインを作ります。
先頭を走る人は強い風の抵抗を受けて体力を消費してしまいますが、その後ろに付いている選手は体力を温存出来るでしょう。
これでは先頭を走る人だけが損をしているように見えます。
しかし、先頭を走らずラインに付いている人には重要な役割があるのです。
例えば、後ろから追い上げて来る別のラインの走路をブロックして止めたり、あえて車間を開けて追い抜きにくくしたりします。
先頭選手が風の抵抗を弱めてくれている代わりに、後ろの選手が追い上げて来るのをブロックするのです。
これが競馬や競艇には無いラインによる協力体制で、競輪の戦法がおもしろいと言われる所以です。
こうした協力関係は同じ競輪場の仲間や師弟関係で発生するので、選手同士の人間関係も注目されています。
ですが、競輪は個人競技であり1位は1人のみなのです。
最後まで協力し合っている訳では無く、レースの終盤では自らがトップに出ようと仕掛けて来ます。
以上のことから、競輪の醍醐味とは「ラインの戦法」と「選手の駆け引き」だと言われています。
競輪に興味を持ったのであれば、ぜひ最寄りの競輪場でレースを観戦してみてください。
興味はあっても知識がない中で楽しむことができるのか不安に感じる方もいると思います。しかし知識不足を心配することはありません。
実際に会場に出向いて、レースの熱さをその身に感じるだけでも十分に楽しむことが出来ます。
また、最近の競輪人気の影響で「競輪予想サイト」というものも増えています。
こういったサイトを活用して少しずつ知識を身につけ、予想もできるようになればより楽しみは増えるでしょう。