ラインはギブアンドテイクの関係で繋がるのと同時に負けられないライバルでもあります。

競技場のコース競輪の戦法を語る上で絶対に欠かせないのがラインです。

 

2人から時には9人という大所帯にもなるラインは、競輪ならではの要素となります。
競輪を楽しむにはラインの仕組みや魅力を知っておかなければなりません。
逆に言えば、ラインの仕組みを知れば競輪をもっと楽しめるということです。

 

個人が勝利を争う競技の中で、ラインという協力体制が生まれるのは不思議かもしれません。
そんな不思議に包まれたラインの基本をまとめて行きたいと思います。

 

そもそもラインとは?

改めてラインの要素について確認してみましょう。
ラインとは、競輪選手同士がチームを組んで走ることを言います。

 

では、なぜ個人が勝利を狙う競輪で敵である相手とチームを組む必要があるのでしょうか?
それはお互いにメリットがある、ギブアンドテイクの関係が発生するからです。

 

時速70キロのスピードで走る競輪選手は、ものすごい風の抵抗を受けながら走っています。
莫大な体力を消耗してしまうため、体力が少ない選手はかなり不利になるでしょう。

 

そこで発生したのがラインという協力体制です。
体力のある選手に先頭を走ってもらい、風の抵抗を引き受けてもらうことで体力を温存出来るようにしたのです。
その代わりに、後続の選手が追越しや捲りをして来るのをブロックする役割を負います。

 

このように体力の温存と後方からの追い上げがギブアンドテイクの関係になっているのです。

 

どの選手同士がラインを組むのかを予想するのも競輪の醍醐味です。
選手の走りだけでなくラインの走りに注目するようになると、競輪のベテランと言って良いでしょう。
ギブアンドテイク

 

ラインの位置によってタイプが決まる

いくつものラインが出来、その中での順番で戦法のタイプが決まるのです。

 

「先行」タイプ
誰よりも先頭を走る選手は「先行」タイプとなり、風の抵抗を最も受ける体力勝負のポジションになります。

 

「追込み」タイプ

先行タイプの選手の真後ろについて追走するのは「追込み」タイプとなり、逆転を狙い終盤で勝負を仕掛けるでしょう。この追込みタイプは、終盤まで後続の選手が追い上げて来るのをブロックします。これにより自分のラインを優位にするのです。

 

「捲り」タイプ

他には、別のラインの先頭を走る選手を「捲り」タイプと呼びます。
3人ずつ3ラインに分かれるケースもありますし、4人、3人、2人というラインが出来上がることもあります。先頭以外のラインの先頭は捲りタイプとなり、ラインごと追い越すチャンスを伺います。

 

レースの終盤まではライン同士の攻防が続きますが、残り1周を切ると様相が激変するのです。
先行タイプは逃げ切りを狙ってラストスパートを行いますし、追込みタイプも一気に加速してトップを狙ってきます。
後半まで体力を温存していた選手の爆発的な加速は見ていて感動すら覚えるでしょう。

 

ラインとはギブアンドテイクの関係で繋がったチームであり、同時に負けられないライバルでもあるのです。
チーム協力体制のイメージ