捲くりとは先行しているラインを外側から一気に追い越す走行戦法のことです。

競輪の結果を待つ男性公営ギャンブルの競馬や競艇と同じで、競輪もレース終盤が非常に盛り上がります
決着が付く瞬間だからというのもありますが、どちらかと言えば順位が激しく変動する部分が心を叫ばせるのです。

 

競輪でもレース終盤で大逆転が起こることは多く、これを捲られたと呼びます。

 

捲りにより逆転が起こると、競輪場は沸き立ちますし 、時には落胆を示す悲観の声も飛び交うでしょう。
本命の選手が捲りに失敗することもあるので、ハラハラドキドキ出来るのは間違いないです。

 

幸せも絶望も呼び込む捲りの戦法には、いくつもの種類があるので詳しく見てみたいと思います。

 

 

通常の捲り

競輪で捲りと言う場合は、大抵この通常パターンのことを言います。
最終周の中盤から仕掛ける捲りのことで、先行しているラインを外側から一気に追い越して行くのです。

競輪の戦法「ライン」についてはこちら

先行している選手は決して遅くありません。
ものすごいスピードで走っているにも関わらず、それを追い越すハイスピードで捲るのがすごいのです。
思わず手に力が入ってしまい、レースの展開を凝視してしまうでしょう。

 

ただし、一般的な捲りの種類なので妨害を受けやすいデメリットもあります。
外側から追抜かそうとすると、先行ラインの後続が進路をブロックしに来るのです。

 

捲りが失敗すれば失速してしまい、順位を落とす結果になるでしょう。
実際、本命の選手が捲りに失敗して敗北するケースは何度も発生しています。

 

必ず成功する訳ではないからこそ、捲りが起こった時に歓声が巻き起こるのです。

 

 

ロング捲り

通常は最終周の中盤から捲りを掛けて追い抜かそうとします。
外側から追い越す場合、通常よりも長い距離を走るので体力の消耗は激しくなるでしょう。
終盤の疲労もあるので捲りを仕掛けるタイミングも距離も非常に重要です。

1週前後の長距離で捲りを仕掛けることをロング捲りと呼びます。
長距離の捲りになるので体力に自信が無ければ出来ません。
風の抵抗も強いので先行と同じような負担を強いられていますが、これは捲りに分類されているのです。

 

 

捲り追込み

黒板に書いたゴールの文字

ゴール直前で捲りを仕掛けるもので、最終3コーナー目で頻発します。
ショート捲りとも呼ばれており、一瞬で順位が変動するのが特徴です。

瞬間的なスピードに自信がある選手は、このゴール直前の攻防を狙っています。

 

先行しているラインの追込み選手もいるので、3人から6人を一気に抜き去る脚力が必要でしょう。

 

 

イン捲り

滅多に見られないレアな捲りの種類として、イン捲りがあります。

通常は外側から追抜かすのですが、これはインコースから捲りを仕掛けるのです。
ただし、普通はインコースを追い抜かせるような状況にはなりません。

具体的な状況を挙げると、先行するラインが外側から追い越そうとする選手をブロックしようとした時に、インコースにスペースが出来ます。その隙を付いてインコースから捲るのがイン捲りなのです。

 

もし実際にイン捲りを見られたなら、それは誰かに自慢しても良いぐらい貴重な瞬間だと言えるでしょう。